読書感想文どうしてますか?

投稿者: | 2022年8月11日

こんばんは。
雨降りが一休みして、また暑い日々が続きます。
夏休みも中盤あたりでしょうか。

さて、夏休みといえばさまざま宿題。読書感想文にはとりかかっていますか?
読書感想文を書くには、まず課題図書を読まなければなりません。
そろそろ取りかからないと、間に合わなくなりますね。

そうです、まず本を読むところからです。
すぐに感想文かけた?と聞く前に、まず本を最後まで読めたかの確認です。
そして、どんな内容だったか聞いてみましょう。
最近よく話題に上がるのが、子ども達の読解力のこと。理解しづらい文脈があると、その部分を読み飛ばして自分なりに話しを想像してしまう事があるそうです。

それはそれで凄いなと思います。まさに冒険工作、自由な発想ですね。
ですが、本を読むという段階では、自由な発想はまだ発揮してはいけません。目の前の事実を書かれている内容を正しく理解しないといけません。
以下に書くことは大体小学校3年生くらいまでを対象としています。4年生以降は、ちゃんと読解力が養われていると想定します。

まず本を読み終えたところで内容理解の確認です。
どんなお話だった?ではじめて、主人公はどんな人か、どんな所のお話か?どんな時代なのか?どんな事がおきて、最期はどうなったのか?
あらすじ部分を質問形式で聞きだして、その箇条書きを文章にすれば、その本の内容の要約ができます。
その時に、子どもの超理解、超訳部分が出てくると思います。冒険工作的にいえば、超理解部分も面白いと思うし、その想像力はそのまま大切に伸ばしていきたいと思います。でも、その図書の作者には伝えたい意図があります。そしてその部分は正しく理解すべきです。

まずは、正しく理解させましょう。超理解部分については、決して叱らずに「作者の人は、ここはこういう意味で書いたんだと思うよ」と伝えます。
なぜ正しい理解が必要なのかというと、超理解のままその図書を消化してしまうと、誤った理解をもとに持論を持つようになり、周囲の共通理解からかけ離れた考えて持ってしまうことがあるからです。小さなサンプル的事例をみて、自分のみの体験を通して、それがすべてに当てはまるという考え方です。

ですので、まず読書感想文という宿題は、宿題の枠を超えて「読解力をつけさせる、磨く」訓練と捉えて、保護者の方も積極的に関わっていくことをお勧めします。課題図書を読ませっぱなしにせず、はじめにその図書について話し合ってみましょう。でてきた言葉は頭ごなしに否定せず、それでも逸脱した解釈の場合はじっくりゆっくり説明してあげましょう。

次回は、実際に読書感想文を書くことについてお話したいと思います。