Mちゃんの1年のあゆみ

投稿者: | 2016年9月25日

こんにちは
八坂です。

このワークショップも、スタッフの手を借りるようになってから
1年と半年ほどたちました。
以前になかったようなきめ細かいサポートをしてもらっているので、
1年以上参加くださる子どもさんもいらっしゃいます。

その中でも、1年という期間にびっくりするくらい変化を遂げた
Mちゃんの記録です。

3才の後半に初めていらっしゃって1年。
とても4才児とは思えない成長ぶりなのです。

最初は、ねんどでにぎり寿司を作っています。手つきが実にシャリを握っている風なのです。
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ねんど遊びの後は、大きな絵も描いてくれました。とってものびのびとしています。

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そして、同じねんどを使った工作でも、ふわふわのポンポンを乗せたり、ぴったんコーンを乗せてみたり、より精緻に工作的になっていきます。

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ある日は、スタッフが持ってきてくれた手作りの「ボール転がし迷路」を作成しました。ビー玉だと転がりやすいので、ドングリがボールがわりになります。キッチンペーパーの紙芯で通路を作り、段ボールを切って壁をつくり、何度もドングリの転がり具合を確かめていました。

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この時から、ねんど遊びを卒業して廃材工作にはまりはじめました。廃材の箱をつなぎ合わせて、「汽車!」だそうです。電車と言わず汽車というのは、何か物語りを聞いたのでしょうか。その後も「きしゃきしゃ、じゅっぽじゅっぽ」と歌っていました。

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これはつい先日。9月のワークショップでの大作です。まず、梨箱にあった緩衝材の穴に、羊毛をきれいに刺していきました。これだけでも花の壁のようにみえていたのですが、さらに羊毛をつかって工作が続きました。

160924-051これも梨の緩衝材を切り分けて「ラーメン!」だそうです。ラーメン椀の中には、羊毛の麺が入っています。

160924-052この時までは、「これを使ったら何になるかな?」と作りながら考えていたのですが、この後は「バイクの前の部分になるものがほしい。ハンドルをつけたい」と具体的に計画をはじめます。

160924-053キッチンペーパーの紙芯を二つつなげてハンドルです。黄色いおおきな緩衝材はバイクの雨よけでしょうか。ラーメンの出前にでかけるのだそうです。

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廃材を思いつくまま組み立て、途中から具体的に計画がはじまります。ラーメン屋さんの出前バイクにしようと考え、最初に作り上げた荷台の先にバイクらしいものを取り付けたのでした。これには私たちも拍手喝采です。

これらは、すべて本人が「やりたい」と思ったことを実現したものです。課題がなくとも、子どもの頭の中にはアイデアが次から次へと沸きだしています。
私たちは、その「やりたい!」をお手伝いしているに過ぎません。

自分で考えて、自分のやりたいことだから、作っていて楽しいし満足感もいっぱいです。
冒険工作ランドで、自由工作の楽しさをぜひ体験してください!