冒険工作とは

何かを作るということ

図画工作の時間、苦手だからやりたくない!とか、面倒くさい!そんな声をきいたことがあります。

それは、実は本当に作りたいものが作れない、作りたい気分じゃないのに無理に課題をこなさなければならない、評価をされる・・など、ちょっぴりきゅうくつな時間に感じられるからかもしれません。

本来、作りたいイメージを頭の中に描き、どうやったらそのイメージを完成させられるか手順を考え、実際に手を動かし作り上げる、絵を描く、物を作るということは、計画する力や材料を吟味する力、段取りをする力なのです。
子ども達の脳は、まだまだ若く柔軟。何もないところから、作りたいものを計画し、実行し、完成させることができるのです。

冒険工作ワークショップでは、これらのカラーの作用と自由な工作を通して、多くの子どもの心を満足感で満たし、遊びがいっぱい詰まった時間を、たっぷり過ごしてもらうことを目的としています。

ワークショップについて

  「自由に何か作るって、すぐにはできないよ!」

いきなり自由に何でも描いてもいいよ、と言われても、なかなか創作に入れない子どもさんもいらっしゃいます。
私たちは、大きく二つの段階にわけて子どもに工作をすすめていきます

・画材に触れて何をしてもよい事に気づいてもらう

水彩絵の具、色鉛筆、クレヨン、マーカー。白い画用紙、色画用紙、折り紙、木工材料、紙粘土、カラービーズ、バルサ材など、工作するためにあらかじめ決められたキットや工作セットではない素材を準備しています。

いきなり「自由に工作」と言われても戸惑う子どももいます。また、知らない子どもたちの中で飛び込むことを躊躇してしまう子どももいます。
その様子を見極めながら、スタッフはそれぞれにあった対応をしてゆきます。まずは、ぐるっと素材を見せてゆきます。

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これらの素材を子どもさん自身に選んでもらい、その日の気分でやりたいこと、作りたいものを考えてもらいます。
場合によっては、少しはなれた場所で対話しながら工作をすすめる場合もあります。その時は、スタッフから保護者の方へお声がけする場合もあります。

何かを作らずに、新聞紙を破いたり、ダンボール箱に入ってみたり、色紙を切ったりするだけでもまったく構いません。
お友達の作品を壊したり、材料の取り合いをしないというお約束を守っていただければ、全くの自由時間となるのです。

・自由工作に慣れてきたら、目的のある工作の補助をします

何度か参加するうちに、子どもの中では自分の作りたいものを具体的に考えることができるようになります。
2年以上通っているMちゃんは、家をでる時からその日の工作メニューを考えているそうです。そうなると、スタッフはその子どもの工作が完成するように、工作の補助をしてゆきます。まず、子どもの頭の中にある設計図や完成予想図を聞き取ります。本人も素材を選びますが、具体的に穴を開けたり、この部分を動かせるようにしたい、などの希望をきいてサポートをします。穴開けやカッターナイフなどを使用する場合はスタッフが代わりに動くこともあります。
そうして、できるだけ子どもが作りたいものを完成させられるようサポートしていきます。

・模倣(真似)と流されることの違い

今までの教室ではよく「模倣」が見られました。それは決して悪いことではありません。
「僕の工作をまねした!」
と不快になる子どももいますが、その場合は、
「あなたの作品がすてきでうらやましくて、同じようなことをしたかったのかもしれないよ」
と、伝えています。
隣の席のお兄さんがかっこいいものを作ったら、僕も作ってみたい。そういう思いは、大切にしています。
最初から、いきなりオリジナリティのあふれる作品を創出することは、まず不可能です。いろいろなものを見て、真似て吸収して、そしてそれらを自分の中で咀嚼して、はじめてその子どもののオリジナルができるのです。
ですので、その日の工作のトレンドによって、ある材料が一種類だけきれいになくなってしまう場合もあります。
ちなみに「流される」とはどういうことか?
お友達割を終了したのは訳があります。仲のよいお友達どうしで工作するのも良いのですが、場合によっては真似ではなく「同じものを作らねばならない」という気持ちになってしまうからです。または、お友達から「○ちゃんは、こうしなさい」と指示をされてしまう場合もあります。私たちはそういった状態での工作を望みません。
ワークショップの最初に保護者の皆様へ「一時間は声をかけずにお待ちください」とお願いしています。それが仲のよいお友達に声をかけられてしまう結果になってしまいます。そういったことは避けたく思います。

・本当に工作したくないとき

実は、本当に工作をしたくない気持ちの子どもがくることもあります。それは、本当の気持ちです。
その場合は、保護者の方は叱らずにその気持ちを受け止めてあげてください。また不安があるときに保護者の方から離れなかったり、工作中に保護者の元へ戻る場合もります。その場合は私たちは制止するようなことはいたしません。
それでも、だいたい中盤あたりから何か工作をはじめるものです。なにしろ、周囲で賑やかにやっていますので。
ですので、最初はやきもきされるかもしれませんが、焦らずゆったりとした気持ちでお待ちください。

さて、90分ほどあそびを楽しんだところで、お開きとなります。
作品は、できればお持ち帰りいただきます。
でも、ときどき「いらない」という子どもさんもいらっしゃいますので、その時は作品はこちらで大切に預からせていただきます。

また、作品の記録をとらせていただきたいので、写真撮影をいたします。
こちらも、子どもさん、親御さんの承諾制となっておりますので、不都合がある場合はお申し出ください。撮影はいたしません。

<ワークショップ参加にあたっての注意事項>
・お洋服に絵の具がつく場合があります。当日は、絵の具がついても良いような、汚れても構わない服装でお越しください。

それから、保護者の皆様に二つだけご理解いただきたいことがあります。

このワークショップは、決まった席でじっと創作したり、おしゃべりを止めるような教室タイプのワークではありません。中には創作をはじめる過程で最初に出歩いてお友達の様子を見たり、材料を吟味したりする子どもさんもいます。けれど、そういった行動もすべてこのワークショップでは許されています。
子どもたちは創作に夢中になると、作業に集中しておしゃべりも出歩きもしません。けれど、一通り創作が終わって満足し、まわりの様子が気になるようになると、出歩いたりおしゃべりを始めて、周囲の子どもとコミュニケーションをとるようになります。
そういった流れを考えて、「出歩いてはだめ、おしゃべりはだめ」という決まりごとは設けておりません。
ただし、お友達の作品を壊したり、危険なものに触ろうとする場合は制止させていただきます。会場が小学生向けの工作室であることから、木工用の「万力」が設置してあったり、陶芸用の「電動ろくろ」などが置いてあります。これらは使い方を誤ると危険な道具ですので、触れないように注意をさせていただいております。

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