ブルーシートの女王様

投稿者: | 2019年4月6日

タイトルだけみると何だか変ですね。
これは二つの意味があります。

工作の導入で、壁際のブルーシート上ではスタッフの津村さんが遊びを取り入れながら、子ども達とコミュニケーションを取りつつ、創作に興味を持つようさまざまな素材を提示していきます。
これは、その一部です。

キラキラのスパンコールを空き箱に入れ、それを下から手ではじいてはじけさせるという遊びです。その時、
「飛んじゃったスパンコールは自分で拾って箱にいれてね」
と津村さんが促すものの、この二人はなかなか拾い集めてくれません。
「せんせいが入れてよー」
と、さながら女王様のような振る舞いなのでした。それでも、自分たちが弾き飛ばしたもの。ちゃんと彼女たちに集めてもらいました。
もちろんその後は、色水作りや紙工作、バルサ材工作などに移行しています。

またこちらは別の日の様子。
工作机で粘土細工や絵を描いていた子どもたちが三々五々ブルーシートに集まりました。どうやら折り紙教室が始まったようです。男子たちは手裏剣作り。手前の女子は折り紙を折ったり切り貼りしての工作です。
また、その後方では段ボール箱を使った大きめの工作に励んでいる男子もいます。

この時のブルーシート上では初対面の子どもたちが、ぽつぽつとおしゃべりをしながら緩やかにコミュニケーションを取っています。その中心になってくれるのは、やはりスタッフの津村さん。彼女もブルーシートの女王様なのです。支配するという意味ではなく、やさしく子ども達が楽しく過ごせるようにこの場を治めてくれているのです。

冒険工作ランドは創作力を伸ばす場所でもありますが、子ども達がおのおの好きなように過ごす場所でもあります。それぞれが女王様、王様になれる場所でもあります。
さらに、その小さな統治者がそれぞれぶつからないよう、楽しく過ごせるように、やさしく包み込むスタッフもいるのです。
このブルーシートの作業場所は、これからもずっとこのまま続けていきたいと思います。

次回冒険工作ランドは5月6日開催。まもなく募集のお知らせを掲載いたします。
皆様のご参加お待ちしております。